こんにちは、あずきです。

秋は一体どこへ行ってしまったのか?
と思うような、寒くて冷たい雨の日が続きましたが、
みなさま、体調など崩していませんか?

脱・毛染め真っ只中の方々は、
気分が落ち込んだりしてはいないでしょうか?


 今日はようやく時間ができたので、
一冊の本をご紹介させていただこうと思います。
これは私に「白髪、染めなくても、まいっか!」と思わせた、
いくつかあるきっかけの、一つとなった本です。

アン・モロウ・リンドバーグ著 『海からの贈り物』 

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この本を書いたのは、大西洋横断飛行に初めて成功した、
アメリカのリンドバーグ大佐の奥様です。

彼女自身も、飛行家として空を飛び、各地で活躍し、書物を書き、
そして妻として母として忙しく生きる中、
いわゆるアラフィフ世代となった時、
たった一人で離島に滞在する機会を得て、
そこで女性の幸せについてじっくりと考え、癒されていく・・・

というような内容のものです。

この説明を聞くと、ふーん、、、。
て感じですよね?私もそうでした(笑) 

私が初めてこれを読んだのは30代半ばの頃で、
10歳年上の義理の姉が、
「この本、とっても良いよ」
と言って、読み終えたものをくれたのがきっかけでした。

何と言っても義理姉のススメですし、とりあえず読みました。
けれど当時の、まだ若輩者の私には、全くピンと来るものが無く、
内容についてあまり深く考えることもなく、
そのままこの美しい装丁の文庫本は、本棚の肥やしになっていたのです。

それから約10年経って、
ちょうどその当時の義理姉と同じ年頃になり、
私がこのブログを始めた46歳の時。
仕事も無く、引っ越したばかりの見知らぬ土地で、
知る人もなく、一人で過ごす時間が余るほどあった頃、
本棚の整理をしようとした時に、ふとこの本が目に止まり、
再びページを開いたのでした。

最初に読んだ時と、こうまで印象が違った本は、
他に無いと言っても良いかもしれません。
そこには、人生に大成功を収めた有名人である女性の、
けれど私たちと変わらない同じ悩み、つぶやき、喜びが、
浜辺に転がるささやかな貝殻に例えられ、書き記されていたのでした。

これ以上内容について、私が下手な文章で書き連ねるのは控えますが、
その中の、『きっかけ』の一節を、そのまま抜粋します。

「ーー私はそれを見上げて初めて蜘蛛の巣は美しいものだと思う。
 それは白髪が中年の女の顔に寄ったシワをぼかすのと同じ具合に、
 梁のごつごつした線を和らげる。
 私はもう白髪を抜こうともしなければ、蜘蛛の巣を払いもしないーー」

2016-11-07-17-19-25


衝撃的な一文でした。笑 

白髪。
それは歳を重ねた私たちにとって、
優しい、ベールのようなものなのでした。 

この一節を読んで、当時早めの更年期に悩まされていた私は、 
ふと力が抜けて、笑みまで浮かんだのを覚えています。

それから、この本を、じっくりと吟味して、
何度も何度も読みました。

そして歳を重ねるということへの不安は薄らぎ、
その代わりに、女として、
というより、一人の人間として、
深みのある生き方ができたら良いな、と思うようになりました。

まあ、不安は薄らいだと言っても、
実際に脱・毛染めのサナギの時期は、
苦悶の期間でありましたが・・・
今思えば懐かしく、学びの多い、痛みの期間でありました 笑

 今でも移動時間が長い時などは、
 この本をカバンに忍ばせ、
気ままなページを開いては、繰り返し読んでいます。

白髪のことは別としても、
同世代の女性には、ぜひオススメの一冊ですので、
秋の夜長に、読んでみてはいかがでしょうか?
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次回は、私に白髪を染めなくても良いか〜と思わせたモノ、
パート2をご紹介しようと思います。
これは結構、笑えます。
 
できれば今月中に・・・期待しないで待っていてください!!


※ コメントへのお返事がいつも遅くなってゴメンナサイ!